WindowsタブレットにCentOS7を入れて遊ぶ

以前、遊んでいたUbuntuタブレットだと、5G対応のWifiドングル用のドライバの調達に困ってしまった。たぶんやり方はあるのだろうが、いくらかでも慣れてるOSの方が何かと便利な気がして改めてCentOS7のタブレットへのインストールに挑んでみた。多少手間はかかるが、やっぱり動作するようだ。使用したタブレットは引き続き “Acer ICONIATAB-W500” だ。

まずはminimumインストール

CentOS7のインストール用USBメモリを用意する。インストール自体は普通に動作するようだ。ただし、他のところでも言われてるようにkernelが古いせいなのか特にGuiだと安定した動作は難しい(動いたこともあるのはなんでだろう?)。minimumインストールでCuiのみの状態なら今回のケースだと、インストール後に問題なく起動、動作した。

無線Lanへの接続

minimumインストールされた直後だと、無線Lanへの接続がうまくいかなかった。 NetworkManager-wifi のインストールがインストールされていないのが主な原因だ。USBの有線Lanアダプタを用いても良いのだが、せっかくなので無線Lanで行った。

参考資料を元にインストール用のUSBをyumリポジトリとして登録する。あとは普通にyumで今回の目的である NetworkManager-wifi をインストールできる。

yum install NetworkManager-wifi
あとはnmtuiコマンドからWifiへの接続設定が可能だ。この時点では機種が古くて2.4G接続しか使えない。それでもwifiの利用自体は可能になるので、一通りのアップデートを済ませる。

最新kernelの導入

普段使いにするには、Guiは自分にはまだまだ必要だ。そこでCentOSがタブレットで動かない原因とされている古いkernelを新しいものに置き換える。elrepoリポジトリからyumでインストールが可能なので案外簡単だ。参考資料はこれとか、公式の資料とか。

yum install https://www.elrepo.org/elrepo-release-7.x-x.el7.elrepo.noarch.rpm 
yum install --enablerepo=elrepo-kernel kernel-ml
ここでまず困ったのだが、タブレットから普通にインストールしたCentOSの場合、起動時のkernel選択画面への行き方がわからなかった。そこで、起動時のkernelを直接設定する。まず、インストール済みのkernelのリストを取得する。
awk -F\' '$1=="menuentry " {print i++ " : " $2}' /etc/grub2.cfg
そして、取得したリストをもとに数値でデフォルトのkernelを設定する。
grub2-set-default {設定したいkernelが何番目か(0 start)}
あとは再起動すれば対象のkernelで起動される。このあたりを参考にするとわかりやすい。

起動が確認できたら、kernel-headersやkernel-toolsも入れるといいだろう。

デスクトップ環境の導入

なるべく軽量なものとしてMateを選んだ。epelリポジトリからgroupinstallでインストール可能だ。

yum install -y epel-release
yum groupinstall -y "MATE Desktop"

あとは、ランレベルを変えて、

 systemctl set-default graphical.target 
再起動すると無事にGUIでのログイン画面が表示される。

これで、CentOS 7の入ったタブレットが完成する!きちんと画面の解像度も1200×800で認識してくれるしなかなか良い。

参考資料

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